★ 試合中の選手の様子やジャッジした感想、他のチームの方々との意見交換さらには会場へのアクセスなど
審判部の方々のコメントを掲載してゆきます。
企画 田奈SC審判部
昨年8月、秦野中井の「なでしこ広場」で開催された「郡市大会」、田奈SCの5・6年は、夏合宿所からの遠征となりました。応援にかけつけてくれた田奈SC・OBの中学生K君と、審判の合間に話をしました。K君、今年の春で中学3年生ですか、早いもので田奈SCのキャプテンで頑張ったのはもう3年も前です。昨年、春先の中学生のある公式戦で彼が蹴ったコーナー・キックのボールを味方のFWが直接ヘッディング・シュート、見事なゴールでしたが、なんと副審はオフサイドの判定。ヘッディングした瞬間のFWがオフサイド・ポジションだという判定のようですが、これは、もちろん、間違い。K君、主審に、コーナー・キックからはオフサイドはないはずです、と抗議しても当然、取上げてもらえなかったそうです。
彼は気持ちをしっかり切り替えてこの試合を見事に勝利しました。試合後に主審は彼のところに「あれはゴールでした」と謝罪に来たそうです。主審の判定はゲーム中は変わる事はありませんでしたが、K君はこの主審の行動に納得したそうです。(負けてたら悔やんでいたでしょうね)
そのK君の1年下で一緒にサッカーをやっていた我が家の長男、私立中学に上がりましたが、サッカーを楽しそうに続けています。専任のサッカー・コーチがいるそうですが、放課後の練習は、高校生も一緒に見ているので、どうしても中学1年のシュート練習なんかは、中学生の高学年にまかせているそうです。そこで事故が起きたのです。シュート練習のボールを1年生のキーパーがセーブ、走り込んだキッカーがそのボールばかりを見てしまったせいか、キーパーとの間隔がつかめていなかったせいなのか、足がキーパーの腹に入ってしまいました。キーパーはその後、数ヶ月間入院となってしまったそうです。
試合中に危険なプレーをしても反則と判定されなければ、選手はそれでいいのだ、と勘違いしてしまい、そのプレーを続けていくうちに、いずれ大きな事故につながってしまいます。審判が最初のファールでしっかり毅然とした態度で笛を吹く事が出来なかったばかりに、その後の反則にも対応出来ず、試合が荒れてしまった、というお話しを時々聞く事があります。
例えば、僕が吹いたある試合では、ショルダー・タックルとジャンピング・アットを完全に誤解しているようなプレーがありました。肩から当たれば何でもオーケーと教えられているのでしょうか、後ろからだろうが、横からだろうが、肩から飛びかかるようにボールを奪いにいくチームがありました。とても危険なプレーです。これなんかも正しいルールを知って、正しく教えなければならないプレーで、子供が怪我をしてから気づくようでは、遅いのです。
1年目の審判日記にも登場して頂いた、国際審判員の岡田さん。テレビのインタビューで、審判の心得を話されていました。試合中、少しでも長く選手にプレーさせてあげること、公正に判定を行うこと、そして、選手を怪我から守ってあげること、と。僕自身は、練習試合を含めると1年間に100試合前後の主審を吹くことがここ数年間続いています。昨年は、審判日記の1年目という事もあり、また、神奈川3部リーグでの大人の試合も主審を務めたり。それから、今年の3月の卒業生はとてもよいチームに仕上がっていて、いろんな場所に審判の僕を連れていってくれた事もあったりで、強豪と言われるチームとの試合も多かった訳ですが、気がついた事は、よいレフェリングをする審判のいるチームの子供たちは、やはりよいサッカーをやっているという事でした。世界を見てもサッカーの強い国にはよいレフリーがいます。レフリーとサッカーの実力は比例してるのかも知れませんね。
続・審判日記の今年は、昨年よりも、だいぶ辛口のコメントが多くなってしまうかもしれませんが、子供たちを大きな怪我から守る事を考えながら、審判日記を継続する事にします。でも、決して、大会や審判の判定に対する文句を書き並べるものではありません。自分自身の判定に反省もしながら、このコーナーに立ち寄って下さる子供サッカーのコーチ・審判員の方々の正しいレフェリングの一助になればと思いながら、2年目を開始する事にします。
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第2回・3月3日「横浜東杯」at「東鴨居中G」
5・6年生担当のコーチになって4年目の年が始まりました。6年前、当時すごくはやっていたミニ・カーを買ってあげるからサッカーやろうよ、と誘った幼稚園児の次男が6年生ですから時間がたつのも早いものです。続・審判日記2回目の今回は、卒業していく6年生を送り出し、春から最高学年になる予定の5年生が招待されての「横浜東FC」主催の「横浜東杯」です。会場は、JR横浜線の鴨居駅から菅田道路をバスで数分の距離にある「東鴨居中学校グラウンド」。この先は、昔、フリューゲルスの全日空グラウンドがあった菅田町で、東鴨居中の真ん前は、横浜1区の4級審判の更新を担当している「黒滝幼稚園」があります (但し4級の更新は白山高校で)。6年生を目前にした近隣のライバルが集まる力試しの大会です。昨年は、雪の影響で県大会が延び、そのために市の新人戦が延期されたために、田奈はこの大会に参加出来ませんでした。今回は、あざみ野・黒滝・霧が丘などの6チームが参加、3チームずつの2ブロックで予選を行い、それぞれのブロックの1位・2位・3位同士が順位戦をやって優勝を決めます。グラウンドは、横が広く、大人用のゴールのわりに縦が短いピッチです。野球のマウンドもあり、ゴールの位置、中心線が左右に2メートルほどずれていて、ちょっとやりにくいグラウンドでした。
田奈SCの5年・4年チームは予選ブロックを1位通過し、優勝決定戦で、地元の黒滝SCと対戦しました。黒滝7番の背の大きい選手は、この前の横浜市大会、予選会場の新子安グラウンドでも、マリノス・あざみ野・田奈・原SCの熾烈なブロックの中、上級生に混じって頑張っていた5年生の選手です。オスグートだそうです、足にサポーターをまいていました。黒滝SCは、市大会でも県大会でも、いつも上位に顔を出すよいチームです。
早速少しだけ辛口コメント、先ずは、高学年の招待試合で時間がないとは言え1日、3試合以上はやはり、子供の体調の事を考えると無理があるかもしれません。そして、この日の最終戦に予定されていた優勝決定戦、審判は、主催者が担当する事になっていたのですが、両チームの選手が揃っても主審が決まっていませんでした。さらに選手がピッチで挨拶をしている時に、ホィッスルは忘れ、時計もなし、という有り様でしたので当然、副審との打合わせも一切なしで試合のホィッスルが吹かれてしまい、ちょっと不安な優勝決定戦の開始となりました。
試合はMF7番の見事な活躍で黒滝が3点先取。しかし、田奈も最後まであきらめず頑張って1点を返してました。
この試合は全体的に主審はファールを取らず荒れた試合になっていました。理由はわかりませんが、ファールを取らないというより、ちゃんと判定出来ていませんでした。試合が進むにつれて、ファールがファールを呼び、ある時は外から見ていても報復プレーがわかりました。しかし、主審はなかなかホィッスルを吹きません。おそらく、最初のファールを吹けなかったばかりに、次のファール、その次のファールも吹けなくなったのではと思われます。しっかりしたサッカーをやる両チームでしたが、相手のファールが取られないせいか、選手たちがお互いに、だんだん、エキサイトしてきたようでした。
ゴール前のプレーです。バックスの裏に転がり出たボールをキーパーが一生懸命にセービングしました。キーパーと1対1になったFWの選手、キーパーが転びながらも完全にキャッチングしたボールに対して足を入れてきました。FWの爪先がキーパーの腹に入ってしまいキーパーが思わずこぼしたボールを奪ってゴールしたのです。主審もこのファールにはホィッスルを吹いてディフェンス側のフリー・キックの判定。キーパー、しばらく立ち上がれないようで、控えのキーパーと交代。イエロー・カード私ならレッド・カードでもおかしくないという判定だと思います。幸いキーパーはしばらく休んでいたらお腹も回復したようでした。
蹴りを入れてきた選手は普段そんなプレーをする選手ではないと思います。点差と時間を考えれば尚更です。しかし、このファールはおこったのです。試合開始から、ちゃんとファールを取っていなかった主審の責任と考える事ができると思います。さらにこのプレーにカードを出しておかないと、また、同じようなプレーが出てしまう事もある訳で、しっかりした判定が求められた場面だったと思います。主審がちゃんとファールを取らないばっかりに、試合の後半、荒れてしまったという典型のような試合でした。一生懸命プレーする選手が安心して試合をできるように主審は試合をしっかり裁き、導く事が必要だと思います。試合中、選手を怪我から守ってやる事が出来るのは、審判しかいないのだ、という事を改めて認識させられました。
第3回・3月21日+23日「246杯予選リーグ」at「南希望ヶ丘中G」
第18回「246 SPRING CUP」です。国道246号線沿いにある少年サッカーチームが参加する246杯、4年生大会の「SUMMER CUP」と新6年生の「SPRING CUP」とがあり、我が田奈SCには割と相性のよい大会です。「SUMMER CUP」では、4年前と昨年の夏に優勝を飾り、「SPRING CUP」では、3年前に2位パート優勝、昨年は横浜市の新人戦が長引いた事もあり予選リーグを5年生で出場、6年生が3位パートに回り優勝させて頂いてます。「SPRING CUP」の参加チームは毎年、90チーム前後で決勝戦は神奈川TVでも放映されるというビッグ・カップ大会です。今年は、小学生の部(5年・6年生)が88チーム、中学生のジュニアユースの部が28チームの参加で、主幹事の若葉台FCの方々のご苦労には毎年感謝、感激です。
今年は、例年と趣向を変えての大会となり、初めて全チーム参加の開会式を若葉台野球場で行ないました。第1日目の3月21日は、開会式と予選ブロックの1試合ずつ。小学生の部の予選は、22ブロック・4チームずつ総当たりのリーグ戦、上位2チームが、ベスト12を決定する2回戦トーナメントに進出します。今回は、1位・2位・3位パートに分かれてのトーナメントは行われない大会となりました。我が田奈SCのブロックの他3チームは、沼津・横浜・町田のチーム、どこも初めてのお手合わせです。会場は、相模鉄道・希望ヶ丘駅の南側、旭区の南希望ヶ丘中学校グラウンド、縦66m、横44m、大人用のゴールのピッチは、バランスが悪いと言わざるを得ませんでした。それと、1日目は、開会式の若葉台から車で移動しての1試合ずつの対戦、時間的にはだいぶ無理があったようです。他会場も開会式の会場の若葉台周辺に集まったようで、鶴間小Gとか三保西公園とか、6年生には狭すぎるピッチだったようです。
僕の審判は、予選ブロックの2日目、3月23日に主審と副審を1試合ずつ。今回の辛口コメントは、試合前の打合わせでもしっかり確認しなければならない選手交代とメンバー票の提出についてです。大会要項には「選手交代:5名までとする、一度退場した選手は再出場出来る。メンバー票:トーナメント戦より提出、交代票も提出のこと。」とありました。つまり、予選リーグではメンバー票の提出はありません。主審の試合前に会場幹事の本部の方に「大会要項によれば、つまり自由な交代ですが、交代は5名であれば何回でもオーケーですか、それとも予選リーグはメンバー票の提出がないためメンバーをチェックする事も出来ないようですので、回数で5回以内ですか。」と質問、答えは「5回以内。」との事でした。主審を担当したこの1試合目は、幸い、両チームとも控え選手が少なく交代も2、3人に留まり、一度交代で出た選手が再出場する事もありませんでしたので、問題なし。ところが副審を行なった2試合目、主審の方が打合わせを一切、行なわないまま試合開始、これが先ず大きなミスです。勝っているチームが前半だけで、4回の選手交代を行なったため、ハーフタイムで主審の方にその旨を告げました。後半途中で、そのチームが一度出た2人の選手を再出場させようとしたので、6回目の選手交代となるので、1試合目の打合わせに従い副審として交代を認めませんとコールしたら、クレームを受けました。ところが、会場幹事の方が今度は、「自由な交代だから、6回目でも問題なし。」と主審に言っています。これには僕も仰天、1試合目の打合わせは何だったのでしょう。
ここでの問題点は、第一に会場幹事の方が大会要項を充分に把握していなかった事、第二に主審の方が試合前の打合わせ・確認を行なわなかった事。でも、そのモトには大会要項の予選ブロックの規定があいまいだった事があります。メンバー票の提出がないのに、例えば20名がベンチ入りしているチームの5名以内の選手の自由な交代をどのようにチェックしたらよいのでしょうか。クレームされたチームのコーチの方が「僕たちがちゃんと考えながらやっていますから。」とおっしゃってましたが、そういう問題ではないはず。大会要項の不手際という事で翌日の2回戦トーナメントの際、会場幹事の方に指摘させて頂きました。
さて、主審としてのレフェリングに関して僕自身は、一昨年より昨年、昨年より今年と、公平さをより強く心がけるようになったと感じています。そして公平さのよりどころは、何と言ってもルール・ブック。このよりどころがあるからこそ、毅然とした態度での判定が出来ると思っています。この日、主審を行なった試合で、相手チームのスローインのボールを悔し紛れに蹴っ飛ばしてしまった選手がいましたが、もちろん、遅延行為でイエロー・カード。そして、強烈なシュートをはじいたゴール・キーパーが転んで起き上がれない内に、枠の中に蹴り込まれた2本目のシュートを思わず手を出して止めてしまったDFの選手、気持ちはわかりますがレッド・カードでペナルティ・キックの判定でした。このペナルティ・キックの得点で、一人少ないチームのキック・オフからのリスタートでしたが、退場した選手がベンチに座って観戦していました。これも許されていません、ベンチのコーチの方も動揺されたのでしょうか、申し訳ないとは思いましたが、退場なので、お母さんたちの応戦席に移動してもらいました。コーチの方、あとのフォローが大事ですので、反則をおかしてしまった子供への説明をよろしくお願いします。そして、我が田奈SCの新6年・新5年チームは3勝してブロック1位で翌日の2回戦トーナメントへの進出を決めてくれました。
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第4回
「246杯決勝・1+2回戦のトーナメント戦」 - 3月24日 at
「若葉台西小学校G」
「246杯決勝・3回戦のリーグ戦」 - 3月30日 at
「若葉台東小学校G」
「246杯決勝・最終決勝トーナメント戦」 - 3月31日 at
「若葉台東中学校G」
2日がかりで行われた予選で、22の予選ブロックの上位2チームずつと一部4つのブロックの3位4チーム、合計48チームが3月24日第3日目のトーナメント戦に進出しました。田奈SCの会場、若葉台西小学校は、横浜市大会のブロック予選で時々LLの会場として使用される縦64m、横48m、子供用ゴールの狭いグラウンドです。今年の246杯では勝ち残りのトーナメント1+2回戦を行い、ベスト12が決定されます。この日は、主審も副審も各チームに割り当てが決まっていましたが、1回戦で対戦した世田谷のチームのコーチの方が一人しかいないので、2試合とも田奈SCが主審と副審を行うことになりました。「ポカリ10人分で」と言ったのは冗談のつもりでしたが、世田谷のコーチの方、審判終了後、ちゃんと持って来てくれました、どうもごちそうさま。このチームとは、つい最近ですが、田奈高校Gでの練習試合にご招待させて頂いたりしています。チーム間の交流は246杯の目的の一つです。会場幹事ご担当の「ゆりのきFC」にも勝たせて頂き、これでようやくベスト12です。
今年の246杯の面白いところは、このベスト12チームが出そろった段階で、4ブロックに分かれての3チーム総当たりの「3回戦リーグ」を翌週の3月30日に行なった事でした。我々のブロックの会場は、若葉台東小学校、駐車場に制限があるので、歩いて5〜6分のいつものヨーカドーの無料駐車場へ、イトーさんいつもお世話になります、コーチのお弁当はいつも買っていますので。ピッチは、でも縦80m、横46m、でちょっと横が狭い感じの子供用のゴール (4年前のSUMMER CUPの決勝戦はこのグラウンドで行われました)。この日のブロックの相手は、川崎のチームと、予選で同じだった町田のチーム。町田のチームはブロック2位抜けからしぶとく勝ち上がって来ていました。一方の川崎のチームには、コーチをやっている僕の会社の後輩がいるので、個人的には負けたくないなというところでした。2試合とも厳しい試合でしたが、どうにかこの日も勝ち抜く事が出来て、これで晴れてベスト4、大会第5日目の最終日へ進出。
最終日、3月31日の決勝の会場は、若葉台東中学校グラウンド。歩測でしたが、縦95m、横60mのピッチに、もちろん大人用のゴール。ジュニアユースも合わせて準決勝・決勝、そして三位決定戦は時間もおしてくるため、11人によるPK合戦、が行われました。会場には、朝から神奈川テレビの中継車も来ていて雰囲気は盛り上がりっぱなし。特に、ジュニアユースのベスト4のチームは、皆、身体も大きいし、キック力もあるし、声もよく出ているし、小学生のお手本になっていたようです。審判は、決勝・準決勝という事もあり、主催者の方々が全て担当されていましたが、テレビ・カメラを向けられていたからではないでしょうが、ラインをキープ出来ていなかったり、中学生の試合でボールに追いつけなかったり、といった場面もあったようです。でも、今回の辛口コメントは少なめにしておきます。僕たちも、大会5日目となり、少々、疲労がたまってきていましたので、この広いグラウンドでの審判は、しんどいところだったかもしれません。この日の我がチームの試合結果は、残念ながら、準決勝で湘南のチームの背の高いFWの選手一人に走られてしまい、久里浜のチームとの三位決定戦のPK合戦も落として、結局は4位に終りました。でも、結成間もない新5・6年チームでの、出場88チーム中の第4位は、子供たちを誉めてあげたいと思います。春先の力だめしとしては、本当に有意義な大会でした。表彰式が終了して記念撮影をしていたら、もう午後5時をすぎていました。
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第5回 「平成14年度春季青葉区大会」
- 6月9日 at 「鴨志田緑小学校G」 for SL
新しい年度になっての青葉区春季大会です。
例年、入学したばかりの1年生を入れてのチーム作りが難しいこともあって、春の大会はL(5・6年)とLL(3・4年)の2クラスだけの参加でした。
今年は新しい試みとして、8人制ですがSLクラスにも春の大会に参加してもらうことになりました。春の大会形式は、全てのクラスでトーナメントです。1回戦で負けたチーム同士のみ、フレンドリー戦を行なうことにしています。この日、僕は、2チームをエントリーしている我が田奈SCのSLのチームに帯同して審判をすることになりました。W杯が開催中で、子供たちもだいぶ刺激を受けているようで、中田だ、稲本だ、とSLの子供たちも大騒ぎです。上級生にはだいぶ狭いのですが、8人制のSLの試合だと、ちょっと広めに感じる試合の会場は、青葉台駅から車で10分くらいの鴨志田緑小学校グラウンド、子供用のゴールです。
普段はほとんど5・6年生の試合の審判をしていて、この1週間前には、大人の試合の主審を吹いてきたせいもあるのでしょうか、なかなかピンとこなくてちょっとあせりましたが、副審を1試合こなすことが出来たので、目も慣れたようです。ボールのそばで審判するのが基本ですが、予想も出来ない角度でボールが出てくるので、それとダンゴ状態なので、ちょっと距離をおいた方がよいのかもしれません。困ったのは時間がたつのが早いこと、10分ハーフはあっというまでした。
この日、観戦した試合、ゴール前でディフェンス側の選手がハンドで、ペナルティキックの判定です。選手をペナルティエリアの外、それもペナルティアークの外側に並べるのもSLの試合の主審の役目でしょうか。主審の立つ場所は、ゴールに向かって左側、副審が右側のゴールライン上、足をまたいだかたちで位置するのが基本です。この日の主審の方も副審の方も位置は基本通りでした。これはプレーをはさんだ位置で見るという審判の基本からの考えかたです。ある招待試合で、副審が左側のゴールラインに、主審が右側にたってペナルティキックを判定する場面を見たこともあります、珍しい光景でした。ボールが跳ね返ったらすぐプレー再開ですから、副審はゴールの裏をまわってタッチラインにつくというような時間のかかる事になるので、やはり立つ位置は逆ということになります。
さて、鴨志田緑小学校Gでのペナルティキックです。SLのちょっと身体の大きい子が思いっきりボールを蹴りましたが、コントロール出来なかったのか、左側のゴールポストに当たりはね返ってしまいました。問題はこの後のプレー、ペナルティキックを蹴ったキッカーがポストにはね返ってきたボールをそのままダイレクトで蹴ってゴールの中にシュートしてしまいました。そして主審は、なんとゴールの判定です。サッカーのルール・ブックというのは、野球のようにこと細かに記載していないのがいいところ(?)で、審判の人間としての判断に委ねられる場面が多い訳ですが、この場面、フリー・キックからの2度蹴りとなるので、ポストあるいはゴール・バーに当たって跳ね返ったPKのボールをキッカーが触った時点で、守備側のフリー・キックに代わるのが正しい判定です。当然ゴールは認められません。2度蹴りというのはあまり見かけないプレーですが、SLの子供の場合、フリーキックのボールをキッカーがそのままドリブルで持ちこむのも2度蹴りですし、フリーキックで誰もいないスペースに蹴りこんだボールを追いかけてそのままキッカーがシュートするのも2度蹴り、また、極端ですが、フリーキックで空中高くクロスに上げたボールをキッカーがヘディングするのも、2度蹴りです。
話しを現実に戻しましょう。試合の流れの中のペナルティキック、ポストではなくキーパーがはじいたボールであれば、キッカーにとっては2度蹴りではないのでシュートしても構いません。また、ポストに跳ね返ったボールでも、ペナルティエリアの外からキックと同時に走りこんで来た他のプレーヤーならシュートするのもオーケーです。この走りこんで来たプレーヤー、もちろん、キーパーがハンブルしたボールをシュートも出来ることになります。今回はちょうどよい機会なので、ペナルティキックの際の審判の注意点を。
ポストに当たるというのは、本当にまれなことですが、よくある反則が蹴る瞬間のプレーヤーの位置でしょうか。走りこんで来るプレーヤーが、攻撃側であろうが守備側であろうが、キックしたあとに (同時はオーケーでしょう) ペナルティエリア内に入ったのかどうか、それから、キーパーは、キッカーが蹴る前にゴールラインの前に出なかったかどうか、をチェックすることでしょうか。キックする前にキーパーがゴールラインより前に足を踏み出してボールをセーブしたり、キッカーが枠を外した場合、やり直しになります。でも、昨年のルール改正から、ゴールライン上ならば、キッカーが蹴る前にキーパーが右とか左に動いてもそれはオーケーとなりました。2002年W杯決勝トーナメント1回戦でのイタリア対韓国の試合開始早々の韓国のペナルティキック。イタリアの守護神ブッフォン、キッカーが蹴る直前にゴールライン上を左にステップしてフェイントをかけてから右に飛んできたシュートを見事に跳ね返しました、スーパープレーでした。
そんなプレーでも、仮に蹴る前に足がゴールラインの前に出ていたら違反です。でも、キーパーのそのような違反があってもゴールした場合は、ゴールを認めるのが主審の判断でしょう。また、キックする前に守備側の人間がペナルティ・エリア内に走りこんできてキックを妨害するようなことがあれば、躊躇なくイエロー・カードを出してよいはずです。その場合、ゴール出来なかったら、イエローでPKのやり直し、ゴールが決まったらゴールの判定で、キックを妨害しようとしたプレーヤーにイエロー・カードで構わないでしょう。
2002年W杯、死のF組の予選ブロック最終戦、勝たなければ予選敗退となる優勝候補のアルゼンチンが1点ビハインドで迎えたスウェーデン戦の試合終了間際に得たペナルティキック、オルテガが蹴ったボールをキーパーがセーブ、ハンブルしたボールを、明らかにキックの直前にペナルティエリア内に走りこんできたと思われるクレスポがシュート。主審の判定はゴールでした。この辺は、機械のように杓子定規に判断するのではなく、人間のプレーを人間として判断する人間らしい判定だったと、僕は思いましたし、主審としての許容範囲の判定と感じました。残念ながら、そのあと、1点が勝ちこせず、アルゼンチンは予選を敗退してしまった訳ですが。
今回は、ペナルティキックで随分日記してしまいましたが、ちょっと忘れがちなのが、キッカー以外の待っている選手の位置。ペナルティ・アークより外のペナルティ・エリア外が認められている位置ですが、もう一つ、ペナルティマークより後方であること、フィールドの中であること。つまり、ゴールポストのすぐ横で、ピッチの外で待ち伏せるようなことは認められていないのです。それから、ゴールに向かって左側に立っている主審の背後から走りこむような事も、副審の位置とこの規定で防いでいる訳です。いろいろ、面白いですね。
第6回
「神奈川県3部リーグ・Eブロック」- 7月14日 at
「三菱重工横須賀G」
バスティーユ牢獄が襲撃されてフランス革命が始まったこの日、7月14日は、それを記念してフランスはパリ祭で休日です。今年の7月14日は、台風の合間で暑かったですね。こんな暑い時期に革命を始めるのも大変ではあります。W杯が終わったこの時期のヨーロッパの選手たちは、中田選手のようにどこかの島で休暇をとったり、でもそろそろ秋からのシーズンに備えての練習を開始するチームもあったり。鹿島の鈴木選手、ベルギー戦での同点ゴールがベルギーの人に余程、印象的だったのでしょうか、ベルギー・リーグの古豪・FCベンクに移籍が決まり、慌ただしく出発したようです。
7月14日、子供たちと朝から青葉スポーツ広場で練習。ちょっとだけ内緒の話しですが、この広場の管理事務所の隣りにある自動販売機、普通の販売機よりちょっとだけ値段が安いのです。120円の缶コーヒーが100円、他のお茶類も20円くらい安いようです。そして、この広場の奥の運搬用自動車のスロープが区大会決勝戦の前後に移動されて、ついでにサッカー用のプレハブの物置も更に奥に移動されていて、サッカーグラウンドが縦にちょっとだけ長くとれるようになりました。僕は、この日、縦82mx横50mのグラウンド作りをしてから、横須賀へ移動、神奈川県3部リーグで3年目を迎えた田奈マスターズに帯同して主審を吹いてきました。
我が田奈マスターズ、今年は絶好調で、この日も強豪相手に5対1の完勝でした。これで5戦5勝、前半を終了してリーグのトップで、9チーム総当たりのリーグ後半戦も楽しみです。主審の割り当て、今年はこれで2試合目で、大人の試合もだいぶこなしていますが、40分ハーフ、合計80分の夏の試合の審判は、しんどいところです。後半の20分くらいの時、ゴールキックのボールをキーパーが探しているあいだに、主審の僕も水を取りました。審判としても給水には注意したいところです。
さて試合の途中、ある選手のユニフォームに血がついているのを発見。競り合っている時に、相手チームのプレーヤーの血がついたようです。その場で試合を止めて、どの選手が血を出しているのか聞いてみました。すぐに、僕ですと、手をあげた選手がいて、転んだ時に手のひらを擦りむいたようで、幸いたいした怪我ではなかったようです。本人は「たいしたケガではありませんから大丈夫です」と言っていましたが、ルールに従って、ピッチの外に出て止血するよう指示しました。出血した場合、治療のため一旦ピッチから出るのか出ないのかは、選手が判断する事ではなく、主審の指示で治療のためピッチから出なければならないのがルールです。詳しく言うと「サッカー競技規則」ではなくFIFAから発行されている「主審、副審ならびに第4の審判員への追加指示」で規定されています。でもこの追加指示でも、その理由までは詳しく記載されていませんが、止血治療の件は、エイズの問題もあり、選手同士が接触して血液が傷口から他の選手へ感染する事を防ぐため、完全に止血するまでピッチの外で治療することが義務付けられているのです。自分が大丈夫だから構いません、というのは、サッカーのルールでは通用しない訳です。
試合の方は、前半、3対1で負けていたチームが後半1点返して、追い上げる展開。普通ならこのあたりで、プレーもエキサイトしてくるのですが、後半開始早々の後ろからのコンタクトを厳しくファールを取って、「暑いけれど、この後半もしっかり見ていますよ」という主審としての意志表示を行なったりしたせいか、それから、この出血した選手の対応などからこの審判はちゃんとルールをわかって吹いてくれていると思われたのかもしれません、荒れた試合にならず、審判としても非常によくコントロール出来た試合だったと思います。試合終了後、「ナイス・レフェリングでした」と両チームの数人の選手から握手を求められたのも、僕としては、初めての経験でした。
サトラキ審判部長も暑さにもめげず筆が快調に走っている様ですね。書き出しがコラムを読んでいる様です。次回も楽しみです。...事務局
第7回
7月20日「目黒学園サッカーフェスティバル」
at「多摩大学目黒学園あざみ野セミナーハウスG」
例年7月20日は、だいたい梅雨もあけて夏本番です。7年前に国民の祝日に制定された「海の日」ですが、もともとは昭和16年に「海の記念日」として定められた日で、戦後は海の仕事に携わる会社の休日となっていました。そういった海運関係の会社のサラリーマンの人たちは皆、安い平日料金のすいているゴルフ場でゴルフを楽しんでいたものです。筆者もちょっとだけ海運の仕事と関係あるので、お誘いを受けたこともありました。
7月20日が何故「海の記念日」かというと、明治9年、明治天皇御一向、東北地方へのご旅行の帰途、日本がイギリスの造船所に発注した「明治丸」という灯台視察船に青森で乗船された明治天皇が横浜に到着された日に由来しているんだそうです。ちょっとだけ、我が横浜に関係しているんですね。来年からは日にちがちょっとだけ変更になって、7月の第3月曜日が「海の日」の祝日になるそうで、土曜・日曜と合わせて、必ず3連休になります。いろいろサッカー大会も出来そうです。
さて、暑い暑い今年の7月20日のこの日、合計24チームが桐蔭高校の隣り、横浜総合病院の裏手にある「多摩大学目黒学園あざみ野セミナーハウス・グラウンド」に集まってのミニ・サッカー大会に行って来ました。80mx50mのグラウンドを4コートに分けて、フットサル用のゴールを使って、でも人数はキーパーを入れて6人、時間も暑い夏の日中なので10分ハーフで、自由な交代、5号球を使ってオフサイドなしのルールでした。我が「田奈SC」の5年生チーム、青葉区大会のフットサル大会で上級生を押しのけて準優勝を果たしていて期待されましたが、この日のピッチはフットサルよりもだいぶ大きいせいか残念ながら得失点差で予選敗退。6年生チームも、最初は慣れないせいかギコチなく苦戦を強いられましたが、だんだんボールも回りだし予選突破、決勝トーナメントもなんとか勝ち進みました。準決勝をPK戦で勝ったあとの決勝戦は、残念ながらヴェルディ相模原に0対1で惜敗、第1回大会は準優勝でした。暑い中でのフル・コートでの大会は、1日2試合が限度なので、6人制で出たり入ったり、短い時間帯で、たくさんの試合をこなす事が出来て、よい練習にはなったのかもしれません。それでも予選リーグ最終戦から決勝まで、ほとんど休みなしの連続した試合だったので、最後は、子供たちもバテバテだったようです。ちょっとした休憩時間とか、せっかく高校生も来ているのだから、彼らの模範試合くらいあってもよかったかもしれません。
審判は、その目黒中学・高校のサッカー部の選手の方々が交代で吹いてくれました。でも、審判免許をもった選手ではなかったので、なかなか反則をとれなかったようです。そんな中で観戦した試合で出てしまったのが、バックチャージの反則。フットサルでは、身体で触るチャージが禁じられていますし (結構厳しくとられます)、キーパーの足でのセービングもダメです。この大会はフットサルではなくミニ・サッカーなので、ある程度のチャージは審判もおおめに見ていたようです。でもサッカーのルールでも認められているのはショルダー・チャージだけで、過度な力が入ったチャージは反則です。そして、あまり審判が反則をとらないために、子供といっても身体の大きい6年生、だんだんチャージが激しくなってきたようでした。その中で起こったのが、ボールをキープしてパスを出そうとした選手に後ろからスライディングでチャージした反則、それも足の裏が見えていたようです。とても危険なバック・チャージで、筆者が審判なら、一発退場の判定でした。チャージを受けた選手もしばらく立ちあがれませんでした。でもこの時の判定はただのフリー・キックで、カードは出ませんでした。もっとも審判の高校生は皆、カード自体を持っていなかったようでしたが。
ここで指摘しなければならない事は、人数、時間、ボールの大きさなど、どんな規定の大会であってもサッカーである限り、サッカーのルールにのっとって、審判は毅然とした態度で笛を吹き、反則はしっかり取ること、その試合が子供であればなおさらであること、などでしょうか。ケガから守ってやることも当然のことですが、反則をおかしてしまった子供のこれからのことも考えなければなりません。つまり、反則をおかした選手にカードが出されなかったために、これはたいした反則ではなかったんだと思い込んだとしたら大変です、次の試合で、あるいは大事な秋の公式戦でその勘違いした選手が同じような反則をおかした場合には、一発退場で自分ばかりでなくチームにも迷惑をかけることになるのですから。まわりで見ている子供たちにも、あれは、一発退場のプレーなんだ、という認識を持つことが出来れば、こういったプレーで起こる怪我も未然に防ぐことが出来る訳です。
パスを出そうとした選手へのこの日のバック・チャージと似たような状況で起こるのが、レイト・チャージの反則。レイト・チャージのお話しは次回の審判日記に回しましょう。
第8回
11月4日「神奈川県社会人サッカー第3部・Eブロックのリーグ戦第8節」
at 「藤沢・県立体育センター」
田奈SCマスターズの社会人県リーグ3年目、第3部Eブロックの10チームで争うリーグ戦もいよいよ終盤。ここまで全勝で首位の田奈SCは10月20日の第7節で2位チームとの直接対決を行ないました。前半(40分ハーフ)であげた2点のリードを守りきれず、なんと終了間際の後半38分に同点に追いつかれて、選手は皆、がっくり。反対に2位チームはもう1点入れて逆転を狙って来ていて、形勢は明らかに田奈が不利。それでも何とかしのぎ切り、引き分けかと思われたロス・タイムに、この試合、初めてFWにコンバートされた田奈SCのAD選手、前半のミスを帳消しのヘッディング・シュートで決勝点をもぎ取り、感動の試合終了のホィッスル。これで勝ち点が7勝全勝の21点となり、ほぼブロック優勝を確実にしたゲームとなりました。
この2位のチームはこの試合の結果で3位が決定してしまったのです。勝負の世界ですね。厳しい!...事務局
そして2週間後のこの日は、審判免許の試験場でも有名な藤沢善行にある県立体育センターでの試合でしたが、相手チームの人数が揃わない事が前日に連絡され、田奈は不戦勝でブロック優勝が決定しました。でもこの日は体育センターのフルピッチでサッカーが出来るという事と、それから、田奈マスターズ前監督のO氏が駐在先のマレーシアから一時帰国されていた事もあり、午前9時に集まり、2部リーグ入れ替え戦に向けての練習を行ないました。現監督のY氏も、監督2年目の優勝、超嬉しそうでした。
隣のピッチではJr.ユースクラブの決勝戦がやっていたようですね。ベルマーレの勝利だったそうです。....事務局
そして小生は、午前11時からの試合で主審を吹く事になっていて、練習を終えた田奈SCのメンバーの見守る中、ほどよい緊張感の中での審判となりました。体育センターのグラウンドは、フルピッチ、縦105m、横68m、ゴールエリアが5.5m、ペナルティエリアが16.5m。前の日はあまり飲まないように注意し、試合前のウォーミングアップも充分に行なって、ラインまで引いて、結構、気合を入れての主審でした。今回は、この試合で起こったバックパスのお話しです。
対戦チームは、まだ2位抜けのチャンスがあるブロック第4位の青チームと、来年に向けてチームを立て直したい赤チーム。決定的なチャンスもなく前半は終了でしたが、フルピッチでの40分間の主審で、小生、汗、びっしょり、よく走って審判しているという満足感でハーフタイム。両チームとも、ちゃんと反則を取る審判という事をわかってくれたせいか、判定に対するクレームもなく、反則も少ない試合となりました。倒れた選手が動けない時、ピッチの外にボールを蹴り出し、それをスローインで返して、お互いに拍手をする、といった光景もあったりで、後半もなかなかよくコントロール出来ていたと思っていました。
この流れが一転したのが、どうしても勝ち点を獲得したいという青チームにあせりが出て来た後半35分。赤チームの中盤の選手が青チームの厳しいチェックに耐えきれず、かなり遠い距離からキーパーへバックパス、これを何と、キーパーが手で拾い上げてしまいました。それも、ゴールエリアの中のゴールのすぐ右の位置 (以下、Aポイント=反則が発生した場所)、ピッチの真中から見るとゴールの左側、ベンチ寄りの場所。1回目のホィッスルを吹いて、攻撃側の間接キックを宣言。ボールを抱きかかえたキーパーに詰め寄る攻撃側のFWが2人、ボールを奪い返そうとしてもみ合っています。ボールをピッチの外に投げ出していればキーパーにイエローカードだったかもしれませんが、詰め寄った2人のFWがあまりにも乱暴にアクションをおこしているように見えたので、2回目のホィッスルで、キーパーとFWの選手を引き離して「落ち着いて下さい。」と注意。反則の起こったAポイントに割って入りましたが、守備側の人数が揃う前に試合を再開したい攻撃側の2人のFWがボールを奪ってAポイントのすぐ横でキックを蹴ろうとしたため3回目のホィッスル。「ポイントが違います。主審のホィッスルで間接キックを開始して下さい。」と宣言。
そしてこの時、攻撃側の青チームのベンチから一人のコーチがコーナーアークのそばまで来て、「ルール改正により、ゴールエリア内の間接はライン上の何処で開始してもオーケーのはずだよ、レフェリー。だから、ゴール正面のゴールエリアのライン上でもいいはずだぁ。」と叫び始めました。試合開始前に青チームのこのコーチの方と言葉を交わしていて、「僕は2級(審判)です。」と言っていた事を思い出し、「えっ、そんなルール改正知らないな。」と、小生、かなり動揺。頭がかーっとなってきたのを感じながらも、一方で「落ち着け、落ち着け」と念じて4回目のホィッスル。先ずは、この青チームのコーチに対し「テクニカル・エリアを出ないで下さい。」とベンチ方向に向かって指示。試合開始前に「テクニカル・エリアは、このへんと考えて下さい。」と、長椅子を置きながら、両チームのベンチにお願いした事が功を奏しました。その指示をしての時間稼ぎをしながら、必死にルール・ブックを思い出します。
「攻撃側の間接フリーキック: ゴールエリア内で与えられた間接フリーキックは、違反のおきた地点に最も近い、ゴールラインに平行なゴールエリアライン上から行なう。(第13条フリーキック)」のはず。今年の審判講習会でも、これに関係するルール改正の説明は聞いていないし、というところまで頭の中で確認。なので、キーパーがボールをつかんだAポイントから、まっすぐ、ゴールラインとは逆方向に戻った、ゴールラインと平行なゴールエリア・ライン上にポイントを移し、試合再開を行なおうとしました (以下、Bポイント)。青チームのコーチは、遠くから、「真ん中から蹴ってもいいんだぞぉ。」と叫んでいます。「2級の方の言うのが正しいのかな」と、また、不安になります。
一方、守備側の赤チームの選手は全員、ゴールエリア内に入っているので、2本のゴールポストの間のゴールラインまで守備陣は下がるように指示、5回目のホィッスルです。ゴールの外側、ピッチの外に立っている選手もいましたが、第13条には「自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、10ヤード(9.15m)以上ボールから離れること」とあるので、守備側のこの選手もゴールポストの中に入れました。ボールのすぐ横に立っている赤チームの選手も10ヤードの距離をおくように指示しました。
青チームのコーチの方が正しいとすれば、確かに、ゴール真正面のゴールエリアライン上からのキックでもよい訳ですが、「ゴールエリア内の攻撃側の間接FKが、どの場所で反則が起きても、場合によってはPKマークより近い、真中で行なわれる、というのはどう考えてもおかしい」という、最後は、いわば常識感覚で自分として納得して、上記のBポイントでリスタート。主審の位置は、ボールの左側で、副審とボールを挟むように見える位置取り、これでようやく6回目のホィッスルで試合再開です。「ボールが蹴られて移動したときボールがインプレーとなる」のがこの場合の間接キックの規定で、攻撃側のキッカーがボールを後ろのシュートする選手に戻した瞬間にゴールポスト間にいた守備側の選手が一斉に前に出て来ました。主審は、この間、間接キックの合図のため、右手を高く挙げています。攻撃側青チームの選手のシュートは守備側赤チームの選手の肩にあたってゴールラインを割り、7回目のホィッスルでコーナー・キックの宣言。守備側の選手が「ほー。」と息をついでいます。青チームのコーチは、まだ、何やら叫んでいたようです。
そして試合は、このコーナー・キックをクリアした赤チームが、前線に一人で待機していたFWにボールを渡し、何と、この選手が60m位をドリブルで独走、青チームのキーパーと1対1になって先取点をゲットしてしまいました。この後、もちろん、青チームの猛反撃があり、それを食い止めようとする赤チームのバックスに、ロス・タイムでしたが故意的なバックチャージが出て、イエロー・カード。前後半合計80分の試合時間でしたが、ロス・タイムも結構あり、最後の5分間は、それまでの緩やかな試合の流れが、急激な渦にでも飲み込まれたかのような終り方となってしまいました。
試合終了後、予想通り、青チームのコーチの方が、「ルールを間違っていませんか。」と、抗議に来ました。彼、あくまでも「ゴールエリア内の間接FKは、ゴールラインと並行なゴールエリア・ラインのどこでもよい、とルール改正が行なわれている。」というクレームでした。これに対しては、「そのようなルール改正は認知していません。」という考え方で対応。もちろん、判定を覆すようなことは行ないませんでした。但し、2級の方がそれほど自信をもって言われるからには、そのようなルール改正があるのかもしれない、とまたまた不安な気持ちでの帰途となりました。
青葉台のグラウンドに戻ってきて、早速、田奈SCの審判部長に質問、いわく、「そのようなルール改正は聞いたことがない。ゴールエリア内で起こった攻撃側の反則による守備側のFKは (間接でも直接でも)、ゴールエリア内のどの位置で蹴ってもよい (ゴールキックも同じですね)、というルールを取り上げて、攻撃側の間接と守備側の間接と勘違いをしているのではないでしょうか。判定としては、Bポイントでの攻撃側の間接FKで正しいはずです。」との説明を受けました。なるほどと感心しながら、判定が間違いでなくてよかった、よかった、と一安心。でも、その夜、試合終了後にクレームを受けたときに、「守備側の間接と勘違いされているのではありませんか。」と、びしっと説明出来なかったことが、また、くやしくてくやしくて、なかなか寝つけませんでした (疲れていたので、いつもより早く寝ましたけどね)。ルールブックは、時々、読み直すこと、今度のコーチ会議で、今回の件と一緒に発表することにしましょう。
主審の葛藤が分かりますね。ましてロスタイムそしてその後に得点が繋がったのですから、必死に食い下がるコーチの気持ちもとっても良く分かるし。この話は我が息子もすぐ帰宅後、私の所に来て「ルールブック貸して!」と言って確認してました。試合の進行がしっかりしていたので、きっとそのコーチの方も好意的なクレームだったと思いますよ。今回の結論。審判は毎日勉強。そして、毅然に対応する事が重要ですね。....事務局
第9回 「夏合宿」 - 8月2日〜6日 at
「山中湖」
田奈SCの夏合宿です。ここ数年、千葉県波崎に行っていましたが、昨年、忍野八海に変更、今年は5年ぶりに山中湖に戻りました。やっぱり青葉台から近いので楽です。到着した金曜日の午前10時頃から練習を開始出来たので初日からフル回転。参加学年は、2年生から6年生までが3泊4日、1年生が上級生の3泊目の夜のバーベキューに合わせて最後の1泊2日にジョインする事にしています。どの学年の子供たちも夜はクタクタで、特に2年生の子供たちは、夜のミーティング中に爆睡でした。今年の合宿所は、サッカーのグラウンドを3つも持っているホテル形式の民宿で、高校生のテニス合宿と一緒の大所帯、先輩・後輩の礼儀正しい大きい声の挨拶を見て、子供たちも目をパチクリでした。サッカーのグラウンドは3つあって、そのうちの2つを借りました。メインの練習グラウンドは、縦80mでちょっと短い感じ、それに比べての横60mなので横広ですが、練習には充分の広さだったでしょう。大人用のゴールでは、SL・LL・Lのゴールキーパーが全員集まって、今年の春卒業した中一のキーパーをお手本(?)に、活気のある練習をしていました。もう一つのグラウンドはSL用に借りました。縦50m、横40mは、フットサルのピッチをちょっと大き目にした感じ。とにかくも、子供たちはきつい練習によく耐えてくれた夏合宿だったと思います。食事は、子供たちにも喜ばれていたし、露天風呂もある大き目のお風呂は、コーチにも大好評でした。予約を担当したTAコーチとHAコーチ、ご苦労様でした。
そして、LとLLは、合宿3日目に、このホテルのもう一つのサッカー・グラウンドで合宿中の相模原のチームの招待を受けて、横浜のチームと一緒に練習試合を行ないました。ホテルからは、車で10分くらい離れていますが、縦80m、横50mのグラウンドを2面とれる広さは、大人用のフルピッチの試合も出来る広々サイズ。山中湖特有の夏の雨も降ったりでしたが、試合の時には、雨もあがって、グラウンドの湿り気と気温は、サッカーに上々というコンディションでした。招待頂いたお礼に、代表が持ってきてくれた、山形産の「日本一おいしいスイカ」をプレゼントさせて頂きました。子供たちがお母さんに書いたハガキの中に、「日本一おいしいスイカを食べました。」とあるのは、うれしい報告です。そして今回は、第7回でちょっと触れたレイト・チャージです。
夏合宿のこの練習試合で主審を吹いた試合、攻撃側のトップ下の選手が左からボールをもらい、うまいフェイントで右に振り向いて、右サイドに走り込んだ選手に感じのよいパスを右足で送り出しました。フェイントでかわされた守備側の選手がそのパッサーの選手の右足にむかって間に合わないのを承知でチャージしてしまいました。時々あるケースですが、パスを出した選手というのはだいたい無防備のため、そういった遅れて来るチャージをかわすことが難しい場合が多い訳です。判定としては、当然、直接フリーキック。
そして、このレイトチャージの判定で難しいのが、先ず第一に、パスやキックの出たあとなので、主審の目がボール方向にいってしまい、このあとのファウルを見逃す場合が多い事。第二に、相手のパスが早いとわかった時点の故意のチャージである場合があるので、イエローカードの対象となる事。それから第三に、えてして足の裏でチャージにいくケースがある事で、足の裏が当たってしまった場合には、一発レッドカードです。そして第四ですが、いいパスが出たあとのチャージである場合が多い事、この時も、右サイドに走り込んだ選手がナイストラップでゴール前まで切り込んでのビッグ・チャンスになりました。レイトチャージを受けてすぐホィッスルを吹いたとしたら、反則を受けた攻撃側のこういったビッグ・チャンスの芽をつんでしまう事になります。レイトチャージを受けたパッサーの選手が倒れていますが、ここは大きな声で「プレーオン」の宣言をして、攻撃側のビッグ・チャンスの結果を見ます。第五のポイントとしては、この時、反則を犯した守備側の選手に、例えば、「反則だよ、あとで判定 (出すからね) するよ」とか、一言、言ってから、「プレーオン」の結果を判断する、とか。第六として、もちろん、この選手の顔とナンバーを覚えておかなければならない事とか。
レイト・チャージが起こった場合、これらの第一から第六までのチェック・ポイントを瞬時に頭に描く事、これが結構難しい訳です。僕は、試合前の副審との打合わせの後に、レイト・チャージとプレー・オンの判断の事を頭の中でシミュレーションする事にしています。でも、年間100試合くらいの主審をしていますが、レイト・チャージの判定を完璧に出来たというケースが、実はなかなかないのです。常に、ああすればよかったかな、こうすればっよかったかな、と、試合後に反省する事の方が多いようです。まだまだ(未熟)ですかね。でも、そういった反省の中から見つけ出した事は、やっぱり、ボールのそばでしっかり見ている事でしょうか。それと、選手がトラップする角度をある程度、予想してポジションを取る事でしょうか。つまり、チャージに来た選手と、チャージを受けそうなパッサーの選手のボール出しの方向を、一緒に視野に入れておくポジション取りをするという事でしょうか。難しい事に変わりはないのですが、経験を積めば、出来る事なのかもしれません。
第10回 「第29回横浜市春季少年サッカー大会・木村和司杯」
- 2002年4月〜7月
「マリノス新子安グラウンド」
年に2回ある横浜市少年サッカー大会の前期大会です。2002年のLの部、136チームが20ブロックにわかれての予選リーグが4月末から5月初旬に行なわれました。今年はW杯開催のため、いつもは5月〜6月に行なわれる神奈川県大会(全国大会予選) が4月に開催され、新チームのコンビネーションが整わないうちに田奈SCは県予選トーナメントで敗退していたので、5年・6年の子供たちはこの前期市大会に意気込んでいたようです。会場は、昨年の後期市大会と同じ、新子安にある人工芝のマリノス・グラウンドです。という事でマリノス新子安が幹事チームの第10ブロックは合計7チーム総当りのリーグ戦、上位2チームが決勝トーナメントに進む事になります。ピッチは縦90m x 横60mで大人用のゴール。ゴールエリアは横がゴールポストの内側から5.5m、縦の長さもゴールラインから5.5m、ペナルティ・エリアの横はポストから16.5m、縦も16.5m、PKマークは規定通り11mです。この正式サイズでエリアを取ると、ゴールエリアの幅がゴールの横幅・7.32mに 5.5mx2を足して 18.32mで、つまりほぼ10ヤード(9.15m)の2倍なので、センターサークルの直径とゴールエリアの幅がちょうど同じになり、バランスのよい綺麗なピッチになる訳です。
ピッチのサイズについては機会を改めてもう一度日記します。今回は、いよいよオフサイドのお話ですが、主審の動く位置と副審とのアイ・コンタクトから始めます。試合会場のピッチを上から下への縦長にイメージして下さい。上にあるゴールを守備側のPチームのゴール、下を攻撃側のQチームのゴールとしましょう。第一副審(A1 = Assistant Referee 1) は右側上半分の縦のラインが受け持ち、大体の場合、ベンチの真ん前で判定へのクレームを受け易い範囲の担当です。第二副審(A2) は左側下半分の縦ラインが受け持ちで、主審は右下のコーナー (Qチームのゴールの右あたり) から左上のコーナー(Pチームのゴールの左あたり) へ斜めに走ります。今回の例は、上半分、つまり守備側Pチームのエリアでのオフサイドのお話しです。センターサークルに主審がいて、攻撃側Qチームの右サイドから右上の方向を縦にボールが出たとします。この場合の主審とA1のアイコンタクトは比較的簡単で、何故なら、右上に出たボールを左上斜めに走る主審と右上縦に走るA1が挟む格好で見るのでお互いが顔を向き合っているからです。これと反対に例えば、Qチームのエリア左サイドからPチームのエリアの左上の方向にQチームのボールが出た場合は、センターサークルから左上に走っている主審は左側を見ているので、微妙なボールの出かたでオフサイドかなと思った時は、背中の方向に右顔から振り返ってA1を見て旗が上がったかどうかを確認しなければなりません。この振り返った時に、一瞬、ボールから目を離す事になります。そしてオフサイドでない時、主審とA1がアイコンタクトを取る訳ですが、A1は右上方向に縦に走っているので、主審に見える側に旗を持つという基本を忘れていなければ左手に旗を持っているので、あいている右手の手のひらを出来れば上に向けて前の方向に差し出し、オフサイドではありません、どうぞという合図を送ってくれると主審は安心する訳です。この動作がないと主審は、A1がオフサイドラインをキープ出来ていなくて判断出来なかったと考えたり、「どうだったの?」とA1をちょっと長めに見つめる事となり、その分プレーから目を離す時間が長くなったり、といろいろやっかな事になっていく訳です。それからもう一つ気をつけた方がいいなと最近思う事は、左上にボールが出たQチームのFWの選手が完全にオフサイドと主審がわかっている場合でも、すぐ笛を吹くのではなく、A1に振り返りアイコンタクトを取ったうえでオフサイドの笛を吹くという事、お互いの信頼関係が重要なのですね。
さて、市大会のリーグ戦2日目のある試合で僕が主審の笛を吹いた試合、A1は昨年から何回か一緒に審判をしていてお互いに (出来るヤツだなと) 認知し合っている (と僕は思っている) マリノスのコーチの方。何回かのオフサイドもしっかりとアイコンタクトを取り合っての判定が出来ていた試合も後半の中盤。Qチームのエリアの右サイドからQチームの選手Q1がボールをドリブルで持ちこんで来ました。主審の僕はセンターサークルからやや左斜め上にいて、守備側Pチームのオフサイド・ラインを斜め前から見ているポジションで、この時オフサイド・ライン付近にいた攻撃側Qチームの選手、右側のQ2と左側のQ3の二人の選手はオフサイド・ポジションにはいないように見えました。Q1の選手は守備側PチームのMFの選手P1をフェイントで抜いてセンターサークルの上の方、つまり右からセンター上の方向へ進み、さらに逆の右上の方向、Q2の選手の前あたりのオフサイド・ラインの裏のスペースに左足でボールを蹴り上げました。この時、守備側Pチームのオフサイド・ラインの右側の選手P2はQ2をマークしていて、オフサイド・ライン左側の選手P3はQ3をマークしていて、これらのプレーヤーを主審の僕とA1は挟むようにして見ていた訳です。
そして次の瞬間に問題のプレーです。オフサイド・ラインを斜め前から見ていた主審の僕でも、左側のQ3の選手がボールが蹴り出される前にオフサイド・ポジションに出た事が確認出来ました。でもボール方向の選手ではなくプレーに関与していないと判断。一方、右側の攻撃側Q2の選手はボールが蹴り出された後にオフサイド・ポジションに出た (と僕は判断した) のでQ2もセーフ。オフサイド・ラインの守備側P2の選手が空中にあがったボールをヘッドでクリアーしました (触ったという事) が、高さが足りずボールはそのままQ2の走りこんだ目の前に転がりました。P2がヘッドで触った瞬間、Q2はポジションとしてはオフサイド・ポジションですが、これは、守備側P2のクリアーボールなのでオフサイドの対象とはならないのがルールです。主審の僕の判断は、Q2はオフサイドにあらず、このままゴール方向へ向かって決定的チャンスになるはず、という事でした。
ところが、攻撃側のこのQ2の選手がボールをトラップしたところで、副審A1の方がオフサイド・フラッグをあげました。瞬間的に僕は、A1が副審として二つのミスを行なったのではないかと判断。つまり、プレーに関与していないQ3の選手の動作をオフサイドと判断したのではないか、もしくは守備側P2の選手のクリアーボールである事を見落としてQ2がオフサイドと判断したのではないかという事です。僕は右手で旗をおろして下さい、という合図をA1の方に送りました。これも試合前の打ち合わせ事項ですから、A1の方も旗をおろして試合続行、攻撃側Q2の選手がその直後にキーパーと1対1になりシュート、ゴールが決まりました。A1の方もゴールの合図をしているので、僕もゴールのホィッスル。このゴールが勝ち越し点なのか、同点ゴールなのか、この場合、判定には影響はありません。守備側Pチームの選手も、オフサイドと声を出していましたが、主審の旗をおろしてという合図が即座に実行されたせいか、すぐプレーに戻った、と僕には見えました。Pチームのベンチからもクレームは出ませんでした。
試合終了後、A1の方と話しをしました。「Q3の選手がプレーに関与していないオフサイド・ポジションであった事、Q2がP2のクリアーボールをトラップした事、この2つはわかっていました。その上で、Q1のボールの蹴り出す直前にQ2はオフサイド・ポジションに出た、という判断でのオフサイドの旗でした。」との説明でした。でも、主審の判断ですからゴールはゴール (で仕方ない) です、という事で協議は終りました。ポジション的には確かに、主審はオフサイドラインを斜め前から見ていたので副審に判定は任せるべきという考え方もあるかもしれませんが、僕としては、Q1の蹴りだすタイミングをよく見てのQ2の選手のうまい飛び出しと見えた訳で、主審としての判定を優先させて頂きました。
但しもう一つの判断は、プレーを取りあえず流して、ゴールが決まった直後に、ゴールの判定 (ホィッスル) は一時保留にして、A1の方に走って行きその場で話し合いを持ち、A1の方の説明に納得出来ればオフサイドの判定、自分の見方が正しいとそれでも判断出来ればゴールの判定を正式に行なう、という処置も出来たかなという事です。でも、と思っていてだいぶたってからテレビを見ていたらスペイン・リーグでの試合、副審がオフサイドの旗をあげて、主審が流して、という似たようなプレーがあって、ゴールが決まったあと、即座には判定を下さず、主審とA1が協議しました。ところがそこへ双方の選手とコーチが取り囲んでしまい大騒ぎ。結局、5〜6分くらい、なんだかんだともみくちゃになりながらのゴールの判定で、観客席も上や下への大騒ぎで、審判同士が相談するのもかなり危険、という事ですか。難しいですね、審判は。だから、あくまでも主審の判定が優先するという事になっている訳です。
さて、市大会の第10ブロックはマリノス新子安が負けなしダントツの1位通過。2位を田奈SCとYTCと富岡がそれぞれの対戦を1勝1敗で争う事となり、最終的には田奈SCがマリノスから奪った1点が利いての得失点差で2位通過、決勝トーナメントに進む事が出来ました。この第10ブロックの市大会予選リーグの最中に実は県大会の決勝トーナメントも行なわれていて、もちろん、日程を調整して試合が重ならないようにはなっていましたが、県大会ではマリノス新子安相手に守備を固めて守りに守った(とマリノスのコーチがこぼしていましたが) SCHがPK戦に持ちこみ初優勝、神奈川県代表として読売グラウンドでの夏の全国大会に出場、予選リーグも神奈川代表としては久しぶりに突破していました。県大会で悔しい思いをしたマリノスは、このあと横浜市大会では、決勝トーナメントをやはりダントツで勝ちぬき前期優勝を遂げたのでした。
*ここで記載している内容や判断などは全て書き手の主観であり正しいものでない場合があります。